蔵囲昆布

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HOME > 蔵囲昆布 > 蔵囲昆布について : 利尻昆布収穫の様子



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利尻島・礼文島視察報告書

記録者 中川高志
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平成27年7月1日より7月4日までの4日間、社長、岡田係長と同行で稚内・礼文・利尻島を視察訪問してきましたので報告いたします。

7/1(水)PM

「稚内 取引先様訪問」
北海道出張初日、稚内の取引先を訪問。空港まで部長にお迎え頂き、観光名所をご案内いただいた。北海道遺産の北防波堤ドームは、古代ローマ建築物を思わせるなだらかな曲線を描いた回廊である。樺太へ渡る人々で賑わった頃のシンボルのようで圧巻の一言だった。
 
北防波堤ドーム 樺太犬訓練記念碑
   
観光を終え、取引先の本社を訪問。
まず始めに弊社の為に建てて頂いた蔵囲倉庫を見学。倉庫内中はとても環境が良く、筵を隙間無く張り、昆布を大切に扱っていただいてることがよく分かった。 倉庫には沓形4等が165駄あり、まだまだ昆布を保管するスペースがあった。
本年の新物も大切に保管して頂きたい。
稚内の本年の利尻昆布の状況は良いとのことなので、部長に稚内の1等、2等のお願いをする。
 
 
7/1(水)PM「礼文島へ」

稚内から2時間、いよいよ礼文島へ。
3年ぶりに専務理事、販売部長に会食の場でご挨拶をし、今年度の香深の状況を伺うと、 今年度の生産計画量は60トンとのことで昨年と同じくらいだとの事。海水温も低い状態で安定してる。弊社では1,2等が必要なので入荷のお願いをする。
 
 
7/2(木)AM「礼文島にて」

社長とともに漁業組合を訪問。
理事、参事、課長に挨拶をし、船泊の今年度の状況を教えて頂く。
近年は海水温の上昇もあるが、昔は魚の煮汁やウニの殻等を投棄していたのでその養分で昆布は成育できたが、今では規制されていることもあり海に養分がなく、昆布そのものの力強さがないとの事。
年々天然昆布の質が落ちてきているのではないかと感じた。
漁業を後にして、スコントン岬の店舗を訪問。
3年前もそうだったが、お店はここしかなく購買意欲も高まると思われる。
   
   
7/2(木)PM

漁業組合を訪問。参事にご挨拶をし昼食をごちそうになる。
お昼から漁師さんを訪問。養殖昆布を見学させていただく。
 
 
作業小屋(養殖昆布) 奮部の漁場
 
 
きれいに並べられる養殖利尻 乾燥小屋


大勢で作業していて昆布漁の大変さを改めて感じる。組合長のお宅を訪問する。最後に西海岸の元地へ西海岸は道が無く岸壁が多い自然環境があるからこそ、 香深という素晴らしい利尻昆布があることを実感する。
 
   
 
7/2(木)PM「利尻島へ」16時45分鴛泊港

支所長と販売部長にお迎え頂き、挨拶をする。支所は地元のお祭りで休業の為、旅館にご案内頂く。 夕食は、支所長と課長と弊社3名で会食。利尻の今期の生産計画は昨年の600トンに比べ、本年は300トンの予定との事。
天然の漁は、鴛泊は7月5日、沓形・鬼脇は7月10日、仙法志が7月20日との事。
 
 
7/3(金)AM 漁業の各支所へ

支所を訪問。支所長と事業課長に挨拶。
今年度の状況を伺うと、今期の天然漁は10日からということ。1等、2等を多く頂きたいとお願いする。
 

別の支所を訪問。
こちらの天然昆布の漁は20日からとの事。
利尻島では一番遅い漁だが、昆布漁は四単協の中では一番多く、一年生の株が多い。来年も収穫量が多くなるだろうとの事。
 
7/3(金)PM 支所訪問。

副組合長、支所長に挨拶をし、天然利尻の1等、2等のお願いをする。
天然昆布漁は10日からとの事。海水温は低めで安定しているものの、昆布の量は少なめで身入りも遅れているとのこと。昨年の大時化で岬の東側の被害が大きかったとのこと。しかし本年は昆布漁に力を入れる漁師が多くなりそうとのことで期待したい。
 
7/3(金)13時30分

利尻空港へ。今後も支所長と密に連絡をとっていきたい。
 
7/4(土)AM

「札幌」取引先の本店を訪問。
専務と挨拶をし、弊社の商品の状況を聞く。
わさび昆布を中心によく動いており順調とのこと。本年の羅臼昆布の仕入れもお願いする。
早速、社長に連絡をして頂き、天然羅臼を分けてもらえるようお願いして頂く。
 
   
 外観  店内
 
統括

今回で島の視察が2回目であったが、いつも思うことは、自然環境ももちろんだが昆布漁の漁師さん、そして天日干しをして結束をして製品にする方々がいるからこそできるものであると感じた。感謝の心をもって昆布を扱い、 責任をもって消費者の方に本物の昆布を伝えることがわれわれ販売者だということを改めて痛感した。そして、この礼文、利尻島の視察の重要さと必要さを改めて実感しこれからも続けていきたい礼文、利尻島があっての奥井海生堂なので、この島の諸関係方々とこれからも連絡を取り合い、本年の仕入れの時期をむかえたい。

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