HOME > 昆布と食文化 > 永平寺の精進料理と昆布 : 細工昆布の話
表面を削った細工用の昆布で、葉になる部分を切る。
二つ折りにした約10cm幅の昆布に細く切り目を入れる。
これをクルクルと巻いて大輪の菊の花弁をつくっていく。
幾重にも巻き上げて、昆布の菊の花ができる。花弁の先が輪になっているので、揚げたとき丸くふくらむ。
先に切っておいた2枚の葉を菊の花の根元に添える。
細く切った昆布のひもで巻いていき、 昆布のひもをしっかり巻いて結び、菊の花をつくる。
表に返して、菊の花弁を1枚1枚バラバラにしながら形を整える。大輪の菊花昆布のでき上がり。
菊花昆布。永平寺の特別の法要などには、「大菊花」と呼ばれる昆布が納められる。
180~190℃に熱した油で揚げる。先に、花の部分を下向きにして揚げ、次に葉を揚げる。香ばしい昆布のにおいが立つ。
奥井家では、正月の床飾りとしても大菊花昆布が使われます。稲穂と松、水引の結びを添えて一年の安泰を祈ります。